リサーチャーの要望に耐えうる、
自由度の高さが選定基準でした。

株式会社インテージ

  • 三上(左)
  • 二瓶(右)

ご導入の背景について

二瓶様:
当社でも10年ほど前にオリジナル開発をしたアンケートシステムを持っていました。当時のインテージの業務フロー、ノウハウに基づいて設計されたシステムではありましたが、リリースから時間が経過したことで、アプリケーションのレガシー化による弊害が目立つようになっていました。
日々運用していく中で、現場からは様々な改善要望は出てくるものの、機能改修に時間やコストがかかり、オペレーションの効率化が進まないというジレンマを抱えていました。
そのジレンマの解消のため、新システムへの移行をしたいと考えたことが背景にあります。
当時のインテージには2つの選択肢がありました。1つは改めてアンケートシステムのオリジナル開発をするというもの。もう1つが外部のソフトウエアベンダーが提供しているシステムを導入するというものです。
インテージにはそれまでに築いてきた業務フローがあり、実査にあたるメンバーも多いため、ソフトウエアの仕様に合わせて業務フローを組み変えることは難しいと考えていました。オリジナル開発でなければ社内ニーズを満たせないのではないかという見方が大半でした。
ただ、実はもう一方の視点として新システム移行をきっかけに、あるべきリサーチ業務のやり方を再定義し、新しいスタンダードによってリサーチ業界をリードしていきたいというビジョンがありましたので、インテージオリジナルには固執せず、リサーチ業界の未来を描ける、将来にわたって進化しうるソフトウエアを選択することを優先することにしました。

ご導入時の決め手について

二瓶様:
リサーチャーの要望に耐えうる機能を備えていること、カスタマイズの自由度が高いこと、効率的に機能改善ができることが選定基準でした。
様々あるリサーチシステムの中でも、MAppsはJMRA(財団法人 日本マーケティング・リサーチ協会)加入企業での導入シェアが最も高く、リサーチのプロフェッショナルに使われているソフトウエアであることを高く評価しました。
先ほどお話したとおり、インテージ自身としてもリサーチ業務の新たなスタンダードを確立したいという想いがあり、リサーチ業界での利用実績の多いマーケティングアプリケーションズさんと組むことがベストと考えました。

ご導入時の苦労について

二瓶様:
導入に向けてのプロジェクトは一筋縄ではありませんでした。インテージとしても外部のソフトウエアを導入するというのは初めての経験でしたし、またMAppsさんも大規模なカスタマイズを伴うプロジェクトの経験はないという徐状況でしたので、要件のすり合わせには多くの時間を費やしました。
MAppsさんのリサーチプラットフォームはすでに完成されたものではありましたが、インテージとしても業務フロー上、譲ることのできない機能も多々あり、細部にわたる様々なカスタマイズ要求させていただきました。
両社間で「どこまで作りこめば必要十分か?」というところには差があり、その埋め合わせはそれなりに大変な作業でした。
ただし、これがリサーチの業務内容を知らない受託開発の会社さんであればもっと大変だったんだろうとも思います。MAppsさんは単なるソフトウエアのベンダーというわけでなく、リサーチのノウハウを持っている企業でしたので、業界特有の常識やルールへの理解があるということでコミュニケーションを円滑に進めることはできました。

三上様:
約10年使ってきたシステムのリプレイスでしたので、導入時の混乱は少なからずありました。現場のメンバーにとっては従来のやり方が変わることで、一時的ではあっても業務効率を低下させることにもなりますので、必ずしもポジティブなことばかりではありませんでした。
ただ、「業務フローの最適化」も根底にはありましたので、メンバーにもそれを理解してもらい、今までやり過ぎていた部分は再度見直し、業務フローも一部手を入れながら、導入を進めていきました。
自社の業務フローに合わせて、マニュアルを整え直すなど、現場も積極的に動いてくれたことも混乱を最小限にとどめる上でとても重要でした。

評価いただいている点について

三上様:
社内でシステムリプレイス後の検証比較を行なったところでは、「操作が簡単になった」「処理速度が上がった」という現場からのフィードバックを受けました。まだ道半ばですが、業務効率の改善には十分につながっていると考えています。
最適化が進んだことにより、一部の工程を外部パートナーに柔軟に委託できるようになったこともメリットの1つです。
また、導入後の問い合わせサポートも充実してきたと感じています。導入後、数年を経過する中で、お互いの理解が進み、コミュニケーションがスムーズになってきています。

今後のご要望について

三上様:
さらにパートナーシップを深めていき、システム基盤を使った新しいサービスの共同開発にも積極的に臨んでいきたいと思っています。
両社でつくる新しいサービスが業界標準となっていき、リサーチ業界全体の進化を後押しできるものにできればよいですね。

インタビューへのご協力、
ありがとうございました。

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